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こんにちは。
オハナこどもクリニック赤羽院長の宮川雄一です。
今回は、「お子さんの身長が低いことが気になったら?」というお話をします。
お子さんの身長が低いことが心配でいらっしゃった方からは、
「成長ホルモンの注射が必要なのでしょうか?」
「治療をしないとずっと身長が低いままなのでしょうか?」
というご質問をよく頂きます。
身長に影響する要素は様々です。
骨の成長に必要な「成長ホルモン」が有名ですが、他にも、生まれた時の身長、ご両親の身長、罹った病気やその治療、栄養、環境などがあります。
成長ホルモンが足りていても、他の原因があわさって低身長となることもあります。
また、小さい頃は身長が低めで、思春期も遅く始まりますが、思春期の間に周りの方の身長を抜かしてゆくお子さんもいます。そのようなお子さんでは、ご両親のいずれかに同様の傾向がみられることがあります。
身長が低い原因を正しく診断したり、これからどのように身長が伸びてゆくのかを予測したりすることは簡単ではありませんが、当院では連携機関への紹介を含め、可能な限りお子さんの身長に関するご心配に応えるようにしています。
母子手帳や、園や学校の健診で測った身長と体重の記録を受診時に持って来て頂けますと、成長曲線を見ながらお話が出来ます。成長曲線を作成するアプリをご活用頂くのも良いですね。
「何か自宅で出来ることはないのでしょうか?」
というご質問も多く頂きます。
身長を伸ばす効果がはっきりしているサプリメントや健康食品はありません。特定のスポーツによって身長が伸びるということも実証されていません。
私は、規則正しい生活(運動、食事、睡眠)を心掛けていれば充分だと思います。
お子さんが規則正しい生活を送れないことでお悩みでしたら、ご相談下さい。
以下、よくご質問頂く点に関する追記です。成長ホルモン分泌刺激試験などの精査は当院では行わず、必要と考えられるお子さんは高次医療機関に紹介しております。原則として成長ホルモン製剤の治療開始は行っておりません。他院で治療開始された方の引き継ぎは受け付けております。保険適用外の治療(プリモボラン内服など)は行っておりません。ご了承頂けましたら幸いです。
オハナこどもクリニック赤羽
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★個々のお子さんについてのご質問は個別にお答えするのが困難ですので、ご心配なことなどがあれば受診を検討ください。なお、内容によってはオンライン診療も可能です。