〒115-0055 東京都北区赤羽西1-36-11 2F

ブログ

ブログ|オハナこどもクリニック赤羽|北区赤羽駅西口徒歩3分の小児科|土日診療(隔週)

フォローアップミルクは不要

新生児の頃から使うことができる粉ミルクの隣に、フォローアップミルクが置かれていることが多いかと思います。かつ、ミルクと比べると安かったりしますよね。
今は、9ヶ月から、と書かれている製品が多いので、その頃になるとフォローアップミルクにそろそろ変えていいですか?というご質問を受けます。

結論から先に申しますと、医学的にはフォローアップミルクは『不要』です!
世界保健機構、ユニセフなども勧告を出しています。

 

新生児用のミルクは、最低限の栄養が入る様に栄養素の規定があります。
(ちなみに、母乳はそれ以上に様々な栄養や要素が入っています。)

しかし、フォローアップミルクにはその様な規定はありません。子供用のお菓子、ジュース、レトルト、などと同じ、「子供用の食品」というくくりになっています。

つまり、フォローアップミルクを飲んでいるだけでは栄養は足りないのです。(安価だから、と切り替えて栄養失調になる赤ちゃんの事故が報告されているくらいです!)

 

もし、離乳食/補完食が順調に進んでいないのであれば、新生児用のミルクを飲み続けないと栄養は足りなくなってしまいます。(母乳を飲んでいるのであれば、栄養はしっかり取れるので問題ありません。)

もし、離乳食/補完食がとっても順調に進んでいるのであれば、その先はミルクの量は減っていく時期ですので、フォローアップミルクに変える必要はありませんよね。(母乳は消化酵素もたくさん入っていて、離乳食/補完食の消化吸収にも役立つので、何歳まで飲んでいてもOKです。)

 

フォローアップミルクの製品によっては、「鉄が豊富です」という謳い文句を使っている場合もあります。確かに、鉄分「は」多く入れている製品もあります。ただし、体に吸収して使っていくという観点では、実は離乳食/補完食で赤身のお魚やお肉を食べる方がよいとされています。

離乳食/補完食が今ひとつ、という場合で、もし鉄が足りないことが疑われるのであれば、鉄剤のサプリメントを処方することもできます。

 

離乳食/補完食の進め方、鉄が足りていないかも、ミルクどうしよう、母乳どうしよう、などお困りのことがありましたら、受診もご検討くださいね。

オハナこどもクリニック赤羽

★記事や写真、イラストの無断転載はお断りいたします。
★数年前の記事では内容が古くなっている可能性があります。改訂が行き届いていない場合もありますので、記事の公開時期にはご注意ください。
★個々のお子さんについてのご質問は個別にお答えするのが困難ですので、ご心配なことなどがあれば受診を検討ください。なお、内容によってはオンライン診療も可能です。

pagetop