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こんにちは。
オハナこどもクリニック赤羽院長の宮川雄一です。
今回は「3種混合ワクチンの追加接種」に関するお話です。
日本小児科学会では、3種混合ワクチンを
①小学校に入る前の1年間
②11〜12歳
の2回追加接種することを勧めています。
なぜなのでしょうか?
3種混合ワクチンは名前の通り、「ジフテリア」「破傷風」「百日咳」の3つの病気の発症を予防するワクチンです。
定期接種として0~1歳で打つ4種混合ワクチンには、これら3つに加え「ポリオ」も含まれています。
では、4種混合ワクチンを受けても、3種混合ワクチンを追加接種する必要があるのでしょうか?
これらのワクチンで予防出来る感染症のなかで、「百日咳」が特に問題となっています。
「百日咳」は息が苦しくなる程の激しい咳き込みが続いたり、赤ちゃんが無呼吸発作を起こしたりするなどの重症化の危険性があるうえに、百日咳菌は感染力が強いという厄介な性質があります。
そして、4種混合ワクチンの接種による「百日咳」の予防効果は、5〜6歳頃にだいぶ落ちてしまうと言われています。
それによる「百日咳」の小学校での流行や、家庭内への持ち込みがニュースになることもあります。
そのため、3種混合ワクチン(4種混合ワクチンではないところがややこしいですが)の追加接種が勧められています。
①・②のいずれも任意接種(自費診療)であり、当院での接種を希望される場合はお電話で予約のうえ4000円を頂戴しますが、追加接種による予防効果はとても大きいですのでご検討下さい。
なお、11〜12歳では2種混合ワクチンの定期接種があります。
2種混合ワクチンは「ジフテリア」「破傷風」の2つの病気の発症を予防しますので、②の場合はこちらを3種混合ワクチンに変更することになります(2種混合ワクチンの接種は必要ありません)。
①・②の片方のみの対応も可能ですので、お気軽にご相談下さい。
また、今回詳しく触れませんでしたが、「百日咳」と同じく「ポリオ」の予防効果の低下を防ぐために、小学校に入る前の1年間での不活化ポリオワクチンの追加接種も勧められています。
こちらも任意接種(自費診療)ですので、当院での接種を希望される場合はお電話で予約のうえ9000円を頂戴します。
3種混合ワクチンとの同時接種も可能ですので、あわせてご検討下さい。