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ブログ|オハナこどもクリニック赤羽|北区赤羽駅西口徒歩3分の小児科|土日診療(隔週)

臍ヘルニア(出べそ)に対する圧迫療法について

こんにちは。
オハナこどもクリニック赤羽院長の宮川雄一です。
今回は、臍ヘルニアに対する圧迫療法のお話をします。

赤ちゃんのお臍が出ていて気になる方もいらっしゃると思います。

俗に言う「出べそ」は、医学的には「臍ヘルニア」と言います。

臍ヘルニアによるお臍の出っ張りは生後2〜3ヶ月頃に最も目立ち、泣くとピンポン球くらいにお臍が出っ張る赤ちゃんもいます。出っ張ったお臍の中には腸管がありますが、破裂したり、締め付けられて血流障害を起こす(嵌頓)ことは極めて稀です。
その後は次第に目立たなくなり、多くは1歳頃までに治癒しますが、お臍の皮膚の弛みが残り、それを気にされる方もいます。

皮膚の弛みなく早期に治癒させるために、綿球などで圧迫する方法が有効であることが分かってきました。

当院では、希望される方に生後2〜3ヶ月頃から綿球とフィルムドレッシング材を用いた圧迫療法を行っています。お臍に綿球をあてがい、上からドレッシング材を貼ります。週に1回来院して頂き、これを繰り返します。入浴可能ですし、腸管の壊死(腐ること)が起こることも極めて稀です。ただし、貼ったところに水疱やひどい発赤が出来た場合は剥がして頂き、中止を検討します。終了の目安は激しく泣いてもお臍が出っ張らない状態で、2ヶ月程度でそのようになることが多いです。

安全性が高く、臍ヘルニア治癒後の皮膚の弛みを少なくすることが可能な方法ですので、赤ちゃんのお臍が出ていて気になる方はご相談下さい。

オハナこどもクリニック赤羽

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