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ブログ|オハナこどもクリニック赤羽|赤羽駅西口徒歩3分の小児科|土日診療(隔週)

思春期が早く来たのではないかと気になったら?

こんにちは。

オハナこどもクリニック赤羽院長の宮川雄一です。

今回は、お子さんの思春期が早く来たのではないかと気になったら?というお話をします。

 

思春期に入ると、身体が子どもから大人へと成熟します。

思春期の進み方にも体格と同じように個人差があります。

その中で、幾つかの思春期の兆候に関しては、思春期早発症を疑う年齢の基準が定められています。

女子では、

・7歳6ヶ月までに乳房が膨らみ始める

・8歳までに陰毛や脇毛が生え始める

・10歳6ヶ月までに生理がある

男子では、

・9歳までに睾丸が大きくなり始める

・10歳までに陰毛が生え始める

・11歳までに腋毛や髭が生え始めたり、声変わりがあったりする

のいずれかがあることで疑われます。

男子の場合、初期に疑うのはなかなか難しいです。

思春期には身長が急激に伸びますが、この「スパート」が起きる時期が女子では思春期の初期であることが多いのに対して、男子ではしばしば中期以降になることも初期の発見を難しくしているのかも知れません。

成長曲線を見て、早い年齢から急激に身長が伸びているようなので、思春期早発症ではないでしょうか、と学校の先生からご相談を頂くこともあります。

 

ただし、これらの基準を満たすからといって、思春期早発症であるとも、頭の中に大きな病気があるとも、治療が必要であるとも決まった訳ではありません。

これから、それらの点についてお話を致します。

まず、ある思春期の兆候が「思春期早発症を疑う年齢の基準」よりも早くに認められたからといって、思春期早発症とは限りません。思春期が始まる前に乳房が膨らんだ状態である早発乳房はしばしば見られます。思春期が早めに始まったものの、その後の進み方がゆっくりなお子さんもいます。

また、思春期早発症の多くは「特発性」と呼ばれる体質的なものです。思春期に関わるホルモンは脳から分泌されるため、頭部MRIで脳に異常がないかを確認することもありますが、異常が見つからないことが多いです。

 

では、治療の必要性はどうでしょうか?

最も多い「特発性」の思春期早発症では、LHRHアナログというお薬をおよそ4週間に1回皮下注射し、思春期の進行を止める治療があります。

思春期が早く始まると身長の伸びが止まる時期も早く、最終的に低身長になってしまうのではないか、それを防ぐために治療を行いたい、というご意見も頂きます。しかしながら、治療が最終的な身長に及ぼす影響は、一人一人慎重に判断する必要があります。影響しないどころか、治療が最終的な身長を低くする方向に働く可能性もあると言われています。

一方、生理が早く来るなどの急激な身体の成熟がお子さんの負担になったり、学校生活に影響したりすることを抑えるために治療を希望され、行うことがあります。その場合は、治療が必要以上に長くならないように、終了する年齢を検討します。

このように、思春期早発症の診断、原因検索、治療に関しては幾つかのポイントを踏まえながら一つ一つ順番に検討する必要があり、気になっている方はぜひ母子手帳や園・学校での計測の記録をご持参のうえ、当院にご相談下さい。

 

オハナこどもクリニック赤羽

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