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子供の熱中症も心配になる時期かと思います。特に、暑くなりはじめの時期は危ないと言われています。小さいお子さん、体力のないお子さん、肥満のお子さんも注意が必要です。
暑い日は外での活動は控え、喉が渇いたと思う前にちょこちょこと水分を補給することが大切です。
この水分補給なのですが、乳児の場合はどうするの?というのも気になるかと思います。
結論から先に言いますと、乳児には母乳やミルク以外の水分は医学的には不要です。欲しがる時に欲しがるだけの母乳やミルクを飲ませてあげていれば問題ありません。
WHO(世界保健機構)なども、生後半年までは母乳やミルクのみでよい、と明言しています。
半年を過ぎたら離乳食や補完食が始まってきます。離乳が進んできて、必要な栄養の大部分を離乳食や補完食から摂取できるようになってきた際には、母乳やミルク以外の水分も検討しましょう。
商売上、赤ちゃんからのイオン水や麦茶なども売られていますが、栄養分が含まれているわけではありません。
また、少し上の世代の方だと、白湯をあげましょう、という時代もありました。今はミルクも質も良いですし、もちろん母乳はお母さんとお子さんに最適に調整されていますので、白湯は不要と考えられています。
安心して母乳やミルクをあげ続けてくださいね。
足りているのかどうなのか、の目安はおしっこが出ているかどうか、で判断できます。薄い黄色のおしっこがいつも通り出ているようならば基本的に問題ありません。
おしっこの色が濃くなる、回数が明らかに減った、という時は脱水の可能性がありますので注意が必要です。
母乳をあげている方の場合、ご自身の水分摂取も大切です。普段以上にこまめな摂取を心がけましょう。
暑い夏はまだまだ続きます。家族全員が元気に乗り切れるように工夫をし、不安があるときは医療機関受診もご検討ください。
オハナこどもクリニック赤羽
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★個々のお子さんについてのご質問は個別にお答えするのが困難ですので、ご心配なことなどがあれば受診を検討ください。なお、内容によってはオンライン診療も可能です。